運動で体に起こる変化って?

 ダイエットを始める前に、ご自分が運動をしたことによって、体の中でどんな変化が起きているかご存知でしょうか?まずはそれを理解しましょう!

 

人が生きるためのエネルギー源とは?

 人が生活していくため、また、運動など体を動かすために必要なエネルギーはどのようにして体内で作られているのでしょうか。

 

 実は、人間のエネルギー源として体内で使用されるのは、 体内に蓄積された糖質である「グリコーゲン」と「体脂肪」という2つがあります。

 

グリコーゲンとは?

 グリコーゲンは、動物における貯蔵多糖として知られていて、動物デンプンとも呼ばれます。肝臓と骨格筋で主に合成されます。 簡単に申し上げると、グリコーゲンは人間にとって最もエネルギーに変換しやすいブドウ糖がたくさん連なった構造となっているのです。

 

 このように、人間にとっては即座にエネルギーとして変換が可能なグリコーゲンですが、欠点として、その貯蔵量が少ないことが挙げられます。 例えば体重60kg体脂肪10%の人間が一般的に体内に貯蔵しておくことのできるグリコーゲンはたった1,800kcalしかありません。したがってグリコーゲンだけでは長時間の運動ができないということになります。

 

 また、グリコーゲンは分解される際に乳酸が発生します。乳酸は疲れの元で、筋肉痛などの症状を発生させることでも知られています。

 

体脂肪とは?

 人間は、太古の昔より進化を遂げてきた生命です。農業による安定的な食糧供給も期待できなった時代、いつ食べ物にありつけるかわからない状態をずっと続けてきたのです。

 そのような飢餓状態の場合に備えて、体内に取り入れた栄養分をグリコーゲン以外の形で効率よく蓄える方法として、進化の過程で手に入れたのが「体脂肪」なのです。

 

 人間は、食べ物として摂取した炭水化物をブドウ糖に分解し、それを「グリコーゲン」という形にして肝臓や筋肉に蓄え、エネルギーに変換して消費します。グリコーゲンでは、貯蔵しておけるエネルギー量が限られており、半日~1日程度のエネルギーにしかなりません。しかし、体脂肪であれば、体重60Kg体脂肪10%の人の場合でも54,000Kcalほど貯蔵しておけることになります。

 

  つまり、同じ人間であれば、グリコーゲンの約30倍のエネルギー源を貯蔵しておくことができるのです。 また、体脂肪からエネルギーを取り出す場合は、疲れの元となる「乳酸」も発生しません。

 

 

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